こんにちは、FPエミリーです!
夏のこの時期、お盆で久しぶりに家族と集まる機会を持つ方も多いのではないでしょうか?
普段はなかなか話さない親のことや、これからのこと。何気ない会話の中で、
「もし親に何かあったら、どうする?」
「実家って将来どうするんだろう?」
「相続の手続きって、誰がやるの?」
そんな話題が出ることもあるかもしれません。
でも、実際に親が亡くなったときは、悲しむ間もなく、葬儀や役所、銀行など、さまざまな手続きが一気に押し寄せてきます。
そんな中で、
「早く進めなきゃ!」
「とりあえず自分がやっておこう。」
と動いたことが、あとから手続きのやり直しや、家族間のトラブルにつながってしまうこともあります。
例えば、
「葬儀代が必要だから、親の口座からお金を下ろしておこう。」
「遺言書が出てきた!何が書いてあるか、開けてみよう。」
「相続のことは、四十九日が終わってから考えればいいよね。」
どれも、一見すると自然な行動ですよね。
ところが、相続ではこうした何気ない判断が、思わぬ問題につながることがあるんです…。
中には、知らずにやってしまうと「5万円以下のペナルティ」が科される可能性がある行動も!
今回は、親が亡くなったあとに特に注意したい「相続のNG行動」を3つと、焦らず手続きを進めるための順番についてまとめます。
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① 亡くなった親の預金を、独断で動かす
「葬儀代が必要だから。」
「入院費を早く精算しないと。」
そんなとき、
「とりあえず親のキャッシュカードで下ろしておこう。」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、家族のために必要なお金を用意しようとしているだけで、悪気があるわけではありません。
ただ、相続では「誰が、いつ、いくら、何のために使ったのか」がとても重要になります。
例えば、あとからほかの相続人に、
「いくら下ろしたの?」
「何に使ったの?」
「本当に全部、親のために使ったの?」
と聞かれたとき、領収書や記録がなければ、余計な疑いを招いてしまうこともあります。
相続では、お金そのものよりも、
「自分には何も相談されなかった。」
「勝手にお金を動かされた。」
という感情がきっかけで、家族関係がこじれてしまうことも少なくありません。
さらに注意したいのが、あとから「相続放棄」を検討する可能性がある場合です。
亡くなった方の財産を自分のために使ったり、処分したりすると、その行為の内容によっては「相続を認めた」と判断され、相続放棄に影響する可能性があります。
「うちの親に限って、借金なんてないでしょ。」
と思っていたのに…後日、大きな借金や保証債務が見つかった。
そんなケースもゼロではありません。
だからこそ、
「親のお金を親のために使うんだから、問題ないでしょ。」
と一人で判断するのは避けたいところです。
急ぎの支払いが必要な場合は、
「この費用は私が立て替えておくね。」
「親の口座を使うなら、みんなで確認してからにしよう。」
と、他の家族にも共有しておく。
そして、領収書や振込明細などをきちんと残しておく!
こうした小さな準備が、あとから家族で揉めないための、大切な防波堤になります。
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② 全体を確認する前に、遺産の分け方を決める
「うちは財産もそんなにないから大丈夫。」
「相続人も、きょうだいだけだからすぐ決まるよね。」
そう思って、早い段階から、
「長男が実家を相続して、長女は預金をもらおう。」
と、サクサク話を進めてしまう家庭もあります。
でも、相続で最初に確認したいのは、
『誰が何をもらうか』ではありません。
まず確認したいのは、
・遺言書があるのか。
・誰が相続人なのか。
・どんな財産と借金があるのか。
この3つです。
例えば、きょうだいで遺産の分け方を決めて、名義変更まで終えたあと。
タンスの奥から、まったく違う内容の遺言書が出てきたらどうでしょうか?
せっかく終わったと思った話し合いや手続きを、やり直さなければならなくなる可能性があります。
また、
「実家を早く片づけよう。」
と遺品整理を進めた結果、大切な書類と一緒に遺言書まで処分してしまった…というようなケースにも、注意が必要です。
そして、ここで特に気をつけたいのが『未開封の遺言書』を見つけた時です。
「何が書いてあるんだろう?」
と、気になってすぐに開けたくなりますよね。
でも、封印された遺言書を見つけても、勝手に開けてはいけません!
自宅などで保管されていた自筆証書遺言は、原則として家庭裁判所で『検認』という手続きが必要です。
検認を経ずに遺言を執行したり、封印された遺言書を家庭裁判所以外で開封した場合には、5万円以下の過料が科される可能性も…。
ちなみに、勝手に開けてしまったからといって、それだけで遺言書そのものが無効になるわけではありません。
ただ、
「本当にその状態で見つかったの?」
「自分に都合の悪い部分を触っていない?」
と、ほかの相続人から疑われる原因にはなり得ます。
また、もう一つ確認しておきたいのが、「誰が相続人なのか」です。
「相続人は、自分たちきょうだいだけ。」
と思っていても、戸籍をたどっていくと、前の結婚で生まれた子どもなど、家族が知らなかった相続人が判明することもあります。
遺産分割協議は、原則として相続人全員で行わなければなりません。
つまり、一人でも相続人が抜けたまま話を進めてしまえば、せっかく全員で決めたつもりでも、やり直しになる可能性があるんです。
相続は、早く分けることよりも、
「まず全体を確認する。」
この順番がとても大切です。
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③ 「落ち着いてから」と手続きを後回しにする
「とりあえず、四十九日が終わってから考えよう。」
「きょうだいが集まるお盆に話せばいいよね。」
亡くなった直後に、お金や税金の話をするのは、どうしても気が引けますよね。
精神的にも落ち着かない中で、
「今はまだ相続のことまで考えられない。」
と思うのも無理はありません。
ただ、家族の気持ちが落ち着くのを、相続手続きの期限は待ってくれません。
代表的なものだけでも、
・相続放棄は原則3か月以内
・準確定申告は原則4か月以内
・相続税の申告と納税は原則10か月以内
・不動産の相続登記は原則3年以内
と、それぞれ期限があります。
「相続税なんて10か月もあるなら余裕じゃない?」
と思うかもしれません…が!
その間にやることは、意外とたくさんあります。
戸籍を集める。
遺言書を探す。
金融機関へ問い合わせる。
証券や保険を確認する。
不動産を調べる。
借金がないか確認する。
そして、相続人全員で遺産の分け方を話し合う。
これを仕事や子育てをしながら進めるとなると、10か月は決して長くありません。
さらに、相続税は原則として金銭で納める必要があります。
例えば、
「実家と土地はあるけれど、預貯金はあまりない。」
という家庭の場合。
財産そのものはあるのに、税金を払うための現金が足りない、ということもあります。
「じゃあ実家を売ればいい。」
と思っても、家の片づけや測量、境界の確認などが必要になり、必ずしもすぐに売れるとは限りません。
「落ち着いてからやろう。」
と思っていたら、気づいたときには期限まであとわずか…。
そんな状況にならないためにも、手続きそのものをすぐ終わらせる必要はありませんが、
「いつまでに、何をする必要があるのか」
だけでも、早めに確認しておくことが大切です。
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◾️じゃあ、親が亡くなったら何から始めればいい?
ここまで読むと、
「勝手に動くのはダメ。でも、後回しにするのもダメ…じゃあ結局、何から始めればいいの?」
と思いますよね。
ポイントは、
『急いで分ける』のではなく、
『まず確認する』ことです。
① お金を動かす前に、家族へ共有する
葬儀代や入院費など、すぐに支払いが必要なものがあれば、
「この費用は私が立て替えておくね。」
「親の口座から支払うなら、みんなで確認しておこう。」
と、まず家族で共有します。
そして、領収書や振込明細など、何にいくら使ったのか分かる記録を残しておきましょう。
あとから、
「そんなに使ったなんて聞いてない。」
という話にならないためにも、相続では『記録』と『共有』がとても大切です。
② 片づける前に、遺言書・相続人・財産を確認する
実家の片づけを始める前に、まずは遺言書がないか確認します。
机やタンスだけではなく、
仏壇、金庫、重要書類をまとめたファイル、銀行の貸金庫なども確認してみましょう。
法務局の自筆証書遺言書保管制度を利用している場合や、公正証書遺言を作成している場合もあります。
そして同時に戸籍を集め、誰が相続人になるのかを確認します。
さらに、
・預貯金
・保険
・証券
・不動産
・借金
など、親名義の財産をできるだけ一覧にしていきます。
「誰が何をもらうか」を話し合うのは、その全体像が見えてからです。
③ 最初に「期限」を確認しておく
そして最後に、
3か月。
4か月。
10か月。
3年。
それぞれの手続きの期限を、最初に『相続人みんなで』カレンダーへ入れておきます。
戸籍を集める人。
金融機関へ連絡する人。
不動産を調べる人。
こんなふうに家族で役割を分けてもいいと思います。
一人ですべて抱え込むと、時間的にも精神的にも大きな負担になります。
お金を動かす前に共有する。
片づける前に遺言書を確認する。
分ける前に、相続人と財産を確認する。
そして、期限を先に把握しておく。
この順番を意識するだけでも、相続の遠回りはかなり減らせます。
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◾️相続は「早く終わらせること」より「順番を間違えないこと」
親が亡くなった直後は、
「自分がしっかりしなきゃ。」
「早く全部終わらせなきゃ。」
と焦ってしまうものです。
でも、相続は早く動けば動くほどいい、というものではありません。
大切なのは、遺言書、相続人、財産と借金の把握、そして手続きの期限。
こうした全体像を確認したうえで、家族にも共有しながら、一つずつ進めていくことです。
相続で怖いのは、「何もしないこと」だけではありません。
よかれと思って、確認しないまま先に動いてしまうことも、あとから大きな遠回りにつながることがあります。
だからこそ、
「急ぐべきこと」と
「急いではいけないこと」
を知っておくこと。
お盆で家族が集まるこの機会に、
「もし親に何かあったら、最初に何を確認する?」
そんな話をしておくだけでも、いざというときの家族の負担は変わってくるのではないでしょうか。
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今回の内容は、YouTubeでより詳しく解説しています。
🎥【知らないと5万円!?】親が亡くなったら絶対にやってはいけないNG行動3選
https://youtu.be/aW0XkaWXN5I?si=2wxMPpy25_dwsvgY
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